“大型インコ”都会で大増殖・・・フン害&騒音に大迷惑【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年11月17日)

 川崎市の住宅街を飛び回る、大群の正体は「インコ」。全長40センチほどで大型だということです。ここ数年、東京都内や都内近郊で大型インコが数を増やし、住民がフンや鳴き声で困っているそうです。

■集団旋回・・・公園内を高速低空飛行

 川崎市の住宅街にある公園。昼間は子どもの声が響く、住民の憩いの場です。

 しかし、夕暮れ時になると、穏やかな公園内は一変します。

 公園の上空を高速で飛び回るミドリの大群。少しの間、上空を旋回した後、次々に木の上に止まっていきます。

 男性:「すごいね」
 公園に来た親子:「ちょっと、こんなにたくさんいて。何がいるんだろって、最初びっくりしましたけど」

 ライムグリーンの体に、尾っぽに生えた長い羽。赤色のくちばしの、派手な見た目が特徴です。

 この鳥の名は「ワカケホンセイインコ」。本来は、インドやスリランカなどに生息している外来種の鳥ですが、公園や住宅街の木にねぐらを作り、東京を中心に年々、数を増やしています。

 ワカケホンセイインコの集団には、ある特徴があります。

 人が歩く公園内を、ねぐらに向かって低空飛行。人のすぐ上の高さを、高速で通り過ぎていきます。

 近くのテニスコートでも、木と木の間を移動する際、テニスをする人たちの上を、何度も低空で横切っていきます。

 テニスをしていた人:「(Q.危ないと感じることは?)もう、ほんとに低空飛行するから。集団でシューッて飛んでしまうので。下手したらラケットでたたかないかな・・・」

■全長40センチ・・・寿命は飼育下で30年

 集団で空を舞う、ワカケホンセイインコ。インコの中でも大型の種類で、全長は40センチにも上ります。

 近所の住民:「今、羽根拾ったんですよ。結構大きいですよ、ほら」

 尾っぽの羽は、人の親指と比べると倍以上の長さ。その大きさは、小型のセキセイインコと比較しても、一目瞭然です。

 さらに、寿命も長く、飼育下では30年生きると言われています。

 小鳥カフェ「いこーよ」・中村秀夫店長:「イヌ、ネコより、はるかに(寿命が)長いですから。寿命を当然考慮して飼わないと大変ですね」「(Q.どんな性格ですか?)ちゃんとした飼い方をしないと、かみ付いたり。一般的に野鳥になっている鳥は、やはり荒いですよね」

 夕暮れ時、公園から数百メートル離れた雑木林には、続々と集まるワカケホンセイインコの姿がありました。

 定点カメラを置いて撮影してみると、画面左から何度も小さな群れが飛んできて、右の一番大きな木に止まっていきます。

 ねぐらに帰る前の中継地点なのか、数えきれないほどのインコが集まってきます。

 そして、一塊になったインコの大群は、ねぐらのある公園に、一斉に飛び立っていきました。

■住宅街襲来・・・電線ズラリ50羽以上

 ワカケホンセイインコのねぐらは、都内にもあります。

 東京・北区の住宅街で確認されたワカケホンセイインコのねぐら。

 撮影した人:「ここ数年、急に勢力を増してきた感じ。はっきり意識しだしたのは、おととしですね」

 ねぐらの横の電線にも、インコの姿があります。その数は、50羽以上に及んでいました。

 また、練馬区では、少なくとも3年前から住宅街の中にある、雑木林にねぐらが確認されています。

■柿盗み食い・・・フン害&騒音に迷惑

 世田谷区に住む住民が撮影した映像では、日中、庭に生えたカキの木に、13羽のインコが群がり、カキの実を食べています。

 画面右から、1羽、また1羽とやってくるワカケホンセイインコ。専門家によると、ワカケホンセイインコは果物が好物だといいます。

 都市鳥研究会・川内博代表:「原産地ではナシだとか、果実を(食べる)というのはあって。日本でも、そういう味を覚えたら(食害の)可能性はないとは言えない。桜の花が咲く頃に、桜の木に集まって、花を食い散らすというので、ちょっと嫌われているような面もあります」

 ワカケホンセイインコは、早朝にねぐらを飛び立つと、昼間はえさとなる果物や木の実を求めて、数十キロ移動することもあります。

 そして、夕方になると、再びねぐらに帰ってくるといいます。

 現在、国内で大規模な農作物の被害は出ていないといいますが、取材した現場周辺では、こんな被害もありました。

 公園利用者:「フン!フン!フン!!やだー、もうほんと最悪。ちょー最悪、取れた?」

 頭にフンを落とされてしまったという女性。よく見ると、遊具やベンチにも、大量のフンがあります。

 公園の近所に住む男性も、次のように話します。

 近隣住民:「(家の)駐車場、車の上(フンを)落とされるとかなわない。やって来た時は、車を見たりしないと」「(Q.鳴き声は?)集団でやって来るので。やって来たら、うるさいですね」

 実際、木の下でピーク時の鳴き声を計測してみると、騒音レベルは86.4デシベル。パチンコ店の店内に相当する音量でした。

■ペットで輸入も・・・逃げ出し野生化

 1960年代、ペットブームの到来とともに日本に輸入され始めたワカケホンセイインコ。

 見た目の鮮やかさに加え、言葉を覚えたり、特徴的な動きが人気となり、数多くの家庭で飼育されてきました。

 しかし、その後70年代に数十羽がペットショップから逃げ出し、野生化。2000年ごろには1000羽に増加し、数年前まで、目黒区にある大学構内に大規模なねぐらを作っていましたが、工事などによりねぐらは消滅しました。

 群れは分散し、現在は番組が確認しただけでも、東京と神奈川で3カ所にねぐらができています。

 川崎市は、公園のねぐらについて、「現状、大きな被害は起きていないため、対策などは考えていない」としています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年11月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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